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誓約の地/漂流編・128<懺悔(14)>


誓約の地/漂流編・128<懺悔(14)>


はじめての見せる優奈と杏子の対立

全員が息を飲んで見守る先にあるのは 相手を想う気持ち


優奈は何故 そうまでして拘るのか?







================================================







 二人が対立する姿をはじめて目撃した全員の時が固まる。

 沈黙はほんのひと時だったのに、そこにいた誰もが永遠に続くような不安に駆られていた。


 優奈はいつも杏子に一歩も二歩も譲ってきていた。

 自分の意見を押し通すようなことはしない。

 それが二人の関係なのだと、全員が気付かないうちにそう認識していた。

 だからこそ、その驚きは波紋のように広がっていく。

 そしてこの状況では、杏子の言い分のほうが正しいと全員が思っていた。

 優奈が頑なにコウジを庇う理由が理解できない。


「杏子の言いたいことはわかってる。私の考えが甘いこともわかってる」

「じゃあ何でよ!」

「仲間だったでしょう?」

 優奈の呟きに、杏子は口の端をあげて応えた。

「仲間だったわ。……だった、のよ? 仲間が仲間として機能するのは、相手を認めて尊重して助け合うからだわ。そこには仲間の、人としての暗黙のルールがあるはず。貶めて踏みにじった相手まで、仲間として受け入れていく理由はないでしょう?」

「一度間違っただけで、切り捨てるの?」

「優奈!」

「これが知らない人だったらもっと割り切れるのかもね。嫌悪して断罪して終われるのかもしれない。仲間を裏切ったら赦されない。そうかもしれない。でも仲間だったのに……一度の過ちで全てをなかったことにするの?」

「裏切り方に因るでしょう? 裏切られたのも踏みにじられたのも、想いを利用されたのも優奈でしょう?」

「だからだよ」

「そうね。あなたがそう言うなら……普段ならそう考える。でもこの件は違う。優奈が一人で負うことは無いの。ここにいる誰もがコウジに裏切られたと感じてる。なぜ……よりによって、誰よりもここでみんなのためにと奔走してきたあなたがこんな思いをしなければならなかったのかって。コウジが好きだったのが優奈だから――そのせいよね? でもそれですませることはできない。勘違いの上に勝手に捻じ曲げた想いを正当化して、この期に及んで自分の言い訳じみた言葉で逃げながら、その罪を認めようとすらしないコウジをちゃんと罰するべきなのよ。あなたができないなら、することができないなら……私がかわる」

「そんな必要はないよ」

「いいえ、いいえ! その必要はあるわ。そうしなければ罪は罪のまま残る」

「罰の後、赦すの?」

「赦せないと言っているでしょう?」

「罪を犯したら罰が下る。それは正しいのかもしれない。でも罪を犯した人に罰を与えるだけなら、償わせたことにはならない。それは、ただの報復」


 報復――

 そこにいた誰もが、その言葉を反芻した。

 杏子は両手を握りしめ、大きく息を吸う。

「報復して何が悪いの? 苦しめて踏みにじった相手に、同じ思いをさせようと、させたいと思うことの何がいけないの?」

「それじゃあ救われない」

「救ってやるつもりはないわ」

「私も、救われない」


 優奈の周りの空気が揺れていく。

 杏子ははじめ、それがなんだかわからなかった。微かに揺らぐ気配を見ているうちに気付いた。

 空気が揺れているのではない。揺れているのは優奈の方だった。

 小刻みに震えているのだ。

 杏子の目が大きく見開き、息を飲む。


 口調を和らげた杏子が優奈に語りかける。

「罪を罪のまま残せば罪は消えない。みんなの中にも、あなたの中にもね。そうすればきっといつか心を蝕んでいく。その先まで今は考えなくてもいい。ただこのままにはしちゃいけない。そのためにまだ時間が必要なら、決断はもっと先でいいのよ」

 優奈は少し言い淀んで、考えるように俯いた後ゆっくりと話し始めた。

「確かに彼は間違った。でも彼は一生懸命だった。私が困っていた時、杏子やみんなと同じように手を差し伸べて助けてくれた。遺体の捜索や運搬、埋葬までずっと付き合ってくれた。気持ちはわかるから――そう言って励ましてくれた。それを私は忘れてない」

 優奈の言葉の意図を汲み取れずに混乱しているカズヤは、自重気味に口を歪めて口を開いた。

「そんなこと……みんなだって反対のはずだ。コウジがここにいることは。赦せないって思ってるだろうから」

 カズヤの言葉に優奈は小さく頷いた。

「当然だと思う。私もまだ……コウジくんが怖い。大丈夫だっていい聞かせても、少し緊張して手が震えてる。みんなが赦す義務はない。コウジくんが傷つけたのは私だけじゃない。オッパも杏子もカズヤくんも……ここにいる全員の信頼を裏切った。仲間としてやっていけないと思われるぐらい、それは木っ端みじんに。ゼロどころか、マイナスになったと言ってもいいぐらい」

「じゃあなんで、そんな奴をここで生活させようと――」

「隔離したり、排除したり。それも罰なのかもしれない。でも私は罰を与えたいわけじゃない。私の意思を無視した、みんなの信頼を裏切った罪を償ってほしい」

「そうだよ。償わなきゃ。優奈さんがそう思うのは当然だよ」

「でもそのために、隔離したり排除したりしても意味がない」

 そう言って優奈はコウジに向き直った。

「俯くこと、一人で殻に籠ることは許さない。今までのように笑って、誰かが困っていれば助けて、そんな風に生活する。どんなに苦しくても前を向いて……そうしてほしいと思ってる」

 言葉も無く、ただ驚いた顔で優奈を見つめるコウジの傍で、カズヤは戸惑っていた。

「優奈さん……言ってる意味がわかんねぇ」

 カズヤの肩にツヨシが手を乗せて話しかけた。

「優奈ちゃん、気持ちはわかるけど……いいのか? 罪を犯せば捕まる。裁判を受けて刑務所行きだ。今回は本当ならそうなるだろう? どこの国でも大差はないはずだ。ここでは難しいけど、犯した罪は償うべきだ。まして性的な犯罪……そう、犯罪だろう? それをコウジにわからせる必要があるんじゃないか? みんなの不安もあるだろうし、せめてどこかに隔離する方が……」

「何のために?」

「それは……コウジにわからせるっていうか。みんなもこのままじゃ気持ちがおさまらないだろうし――」

「刑務所に入れるみたいに?」

「そう、だね。同じようにはいかないかもしれないけど、どこかに場所を移して、とかさ」

「いつまで?」

「え?」

「刑務所ってそのほとんどの場合、罪を償って更生させるために入れるんでしょう? 刑務所に入ったことのある人がもう一度罪を犯す率は低くないって思ってる。でもその人達の多くが一番大変なのは、刑務所での生活ではなくて、そこから出た後の生活だって聞いた事がある。世間の好奇の眼と苦しい生活、再犯への誘惑。それを断ち切って罪を償うために、更生させるために刑務所に入れるんでしょう? 罪のためだけに隔離するの? じゃあ、どうやって更生をさせるの?」

「それは――」

「ここにはその施設はない。それどころか警察も裁判所もない。文明社会と同じ理屈で彼を裁くなら、弁護士をつけて裁判をしなければいけない。じゃあ、誰が弁護士に? 裁判官は? 罪の重さで罰として隔離して、じゃあ刑務官は誰がするの?」

 絶句するツヨシに、優奈は責めてるわけじゃないからと微笑んだ。

 誰もが彼女の力になろうと決意している。

 そして彼女の言動がこの先の生活を左右することになると全員が思っていた。

 遭難から既に10カ月を超える今、全員が感じている優奈への信頼は揺るぎ無いものになっているからだ。

 この件がより一層みんなを団結させた事実は、皮肉な副産物だとも言える。

 それを感じて感謝しながら、それでも優奈は話し続けた。

「ツヨシくんの言っていることは正しいと思う。でもこの島ではそんな風には裁けない。人が感情で人を裁くのは怖いことだと思う。でも野放しにはできないよね。ルールは守るためにあるのであって、破ればペナルティーがつくのは仕方ないから」

「そのために、コウジが償うために、今まで通り生活しろって?」

「赦したわけじゃない。ただコウジくんには、ここで生活することを望んでるだけ。コウジくんには、もう一度仲間としてやり直してほしいと思ってる。でもそのためには自分が失ったものを取り戻さなきゃいけない。それは誰でもなく、コウジくん自身がしなければいけないと思う。それが……私が彼に望むこと」

 そう言って僅かに震える優奈の肩に、ヒョヌはそっと手を置いた。

「力を、貸してほしいの」

 その言葉に、全員が優奈を見た。

「甘いって言われるかもしれない。それでも……誰も失いたくない。ここで誰かを排除なんてしちゃいけない。だから……力を貸してほしい。彼を罰したいんじゃない。罪を犯したなら償ってほしい。彼が元の彼に戻れるように。もう二度と繰り返さないように。私が彼を、赦すことができるように」

「赦すことが……? 優奈さんは、赦したいの?」

 カズヤの口から無意識に疑問が零れ落ちた。

 そしてハッとした。

 自分の心のどこかにあるその想い、口にしてはいけないその願い。

 その疑問は、まるで自分への問いかけのようだった。

――コウジを赦したいのか? 赦してほしいと望んでいるのか?

 そんなことは言えない。言ってはいけない。

 誰よりも傷つき、苦しんでいる人に向かって、そんなことは――。

 大きく頭を振るカズヤを、優奈はそっと見つめていた。

「ここで生活を共にして、みんなと協力してきたコウジくんも、確かにコウジくんだったでしょう? やっていいことと悪いこと、それがあるって言うのはわかってる。彼を許したわけじゃない。彼と共にもう一度と思うのは、今までの彼を知ってるから。ここでともに生活しながら、遊んだり笑ったりしてきた彼を憶えてる。苦しいこと哀しいことを共有してきたのも……間違った方向に向かったのも彼だった。私は生きてる。そして彼もまだ生きてる。やり直せるキッカケは必要だと思う」

「キッカケ――」

 そう言ってカズヤは言葉を飲み込んだ。



 優奈の力になろう――誰もがそう思っていた。

 それは今でも変わらない。

 ここにきて、島での生活のフラストレーションがその想いを加速させていた。

 だが少しずつ、そこにいるみんなの心が揺れ動いていく。

 罪と償い、罰と報復。そして――その先にあるもの。

 罪を感じ、その代償に罰を望んだ。

 全ての意識も想いも罪を嫌悪し、同じだけの罰を願った。

 罰は償いだと感じていたからこそ、心からの懺悔を望む。

 だが償ったといつ感じることができるのだろうか? そして償った後は?

 その先――罰を与え償った先の赦し。

 永遠に罰を与え続けることはできない。

 罰を与え、その罰を甘んじて受けたなら、その先にあるのは――。



 優奈の言葉から感じる想いは、みんなの心へ雫のようにぽとりと落ちた。

 落ちた雫は、吸い込まれるように跡形も無く消えていく。

 それでも何かを思い出し、無意識に心が揺れる。

 それは微かな、まるで凪ぎの海をそよぐ風がさざ波を起こすかのような、泉に落ちた朝露が波紋を広げていくような小さな揺らぎだった。



 終わりのない生活への焦燥感、救助の可能性への絶望感、この人数で生活する人間関係の濃密さと閉塞感。

 プライバシーを保てない生活の中で、この生活が奇跡的だったのだと今ならわかる。

 しかし長く安定することによって見えてきた現実では、今まで考えなかったことへ眼を向けるようになった。

――コウジが抱えてしまった狂気も、そんなところから生まれたのではないか?

 そんなことをみんながつい考えてしまう。

 だがそれでいいのか? という疑問も続いていく。



 揺れる気持ちの間で、全員が戸惑い、あらためてコウジを見つめていた。

















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Comment

今晩は~
罪を許す その行為は ある意味残酷なものだろうと

ボクは考えます

罰し 拒絶してしまうことよりも

罪を許され 限りなく自身の犯した罪を背負い続ける

やはり

優奈とゆう女性に

ボクは怖さばかり感じてしまうのです





いつになく まともなコメントで申し訳ないですけど…


 いちごはニガテ

  • 2013/01/06 22:11
  • フラメンティ
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  • 2013/01/06 23:26
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  • 2013/01/07 20:43
フラメンティこと、いちごはニガテさん
いちごはニガテさん、こんばんは^^
コメントありがとうございます^^

罪を許す――そうですね。
いちごはニガテさんのおっしゃる通り、優奈のこの行為は決して甘くはありませんよね。
むしろ残酷――その通りです。
この先でも出てくるのですが、罪に対して与えられた罰を受け入れる方が容易いし
それでどちらもホッとするのだと思うのです。
罰せられたことで、半分許されるような、赦されるための「前フリ」のような。

コウジもそれでいいと思っているでしょうし
周りもそうすることで、一応の解決をしたいのです。
でもそれで、本当にいいのだろうかとも思っていました。

女性がこういう目に逢うのは、心を壊されるのと同じ犯罪でもあると思うのです。
えっと……世間は広いので、人にもよるかもしれませんが^^;

しかし現代の法では、この手のことは判断が難しかったり
少し罪が軽いなと感じることもありまして。
また、その人の意に反してこんな風に踏みにじるということは
とても罪が重いと思っていたりします。
それは私が女性であるせいでかもしれませんが^^;

ただ杏子やヒョヌのように断罪するというのはまた違うような気もしてですね。
それでは報復だけで、ちっとも変わらない。
一時的に心は軽くなっても、本当に解決はしない気もしてました。

じゃあ何が正解か――それは難しいです。
ただ優奈ならどうするかな? どう思うかな? ということが大きいです^^

罪を背負い続ける――それはとても苦しいことだと思います。
でもそれをいつか赦される日が来る、そのキッカケも与えたかったのです^^
だからと言って、ただ許すではすむはずもなく。
毅然とした優しさは、畏怖に通じる怖さだと^^
揺れ動く弱さやたおやかさをあまり感じさせない優奈は、
感情に流される杏子より、やはりちょっと怖いかもしれません^^
私もそう思います(笑)

いえいえ~~~
書きこむのも難しいテーマに差し掛かっていると思うのですが
まともで真面目なコメント、ありがとうございます♪
また語りたいと思いますので、遊びに来てください^^

  • 2013/01/07 23:05
  • YUKA
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鍵コメNさん
鍵コメNさん、こんばんは^^
コメントありがとうございます♪

はい。更新しました~~~(* ̄▽ ̄*)ノ"
年末からグダグダと考えていたので(笑)少し先までできました^^
あっという間にストックは切れるのですが(←いつも通り)

鍵コメさんの気持ち、共感するところが多かったです。
私もきっとそう(笑)
難しい、悩ましい話にお付合いくださってありがとうございます♪

感情と本能だけであるなら、それは人で無くてもいいのですよね~。
感情と本能、そしてモラルやルールを行ったり来たりするのが人なのかな?と思います^^

本当にね~~こういう島での罪と罰って、何が正解なのでしょうね。
勧善懲悪的にわかりやすい善と悪というのは、普通はなかなかないと思うのです。
誰にでもいい所もあれば、悪いところもある。

『罪を裁いてもいい人間は、罪を一度も犯したことのない人間だけだ』という言葉があります。
そもそも罪を裁くというのが難しいのですよね。
だからこそ、報復や復讐の連鎖にならないように、近代社会ではルールと法があるのだと思ってます。
ただ、この島にいるのは性別も年齢も国籍もバラバラな人達です。
国が違えば法も違うので、そもそも統一は難しいのですが
それでもこの懲罰意識はきっと共通項ですね。

鍵コメさんのおっしゃる通り、優奈だからというのもあると思います。
信頼され、可愛がられていた優奈は、ある意味神格化されていたんです。

そしてコウジだけでなく、全員が少なからずフラストレーションが溜まっているんですね。
コウジの罪はもちろん罪なのですが、『敵を打て』ではないですけど
感じていたフラストレーションのはけ口として、断罪が無意識に強く出ているということもあるかと。


変な例えですが。。。
例えば学校のクラスに『目立つ子』と『その次』と『目立たない子』グループがあって
目立つ子たちが『あの子なんかむかつくよね』と『目立たない子』に言い始めて
それがだんだんエスカレートして、いつの間にかクラスから弾かれるってあるとします。

ここでは優奈を中心に杏子、ヒョヌ、修平はこの島での生活で中心なんです。
そのうちの2人、杏子とヒョヌの激しい怒りはかなり影響しています。
『赦さない』と言った中心人物の周りで、『ちょっと待て』はなかなか言えません。
ましてコウジには明らかに罪がある――。
『しかたないんじゃないか』と思ってしまう気がします。
下手をすると積極的に『そうだそうだ』と煽ることに。
そこに自分の意見が少しあったり、違っていたりしても言いだせない。

この状況で『ちょっと待て』を言えるのは、やっぱり優奈だけだと思います。
でも優奈は、決して甘んじているわけではないんです。
震え、その場から逃げ出したいと思ってますが。

以前佐伯先生に指摘されたように、優奈は苦しんでました。
みんなの望みを叶えるなら、コウジを断罪して排除する――
それをしない理由は、彼女が心に決めている決意によるものです。
それは断罪の章のラストで出てきますが、
その想いだけで震える手を握り、コウジの先を考えています。

この辺は少しおかしな展開なんです。
優奈の力になろうとしていたみんなは、優奈の意見を聞いて優奈に詰め寄っているんです。
それは自分の想っていたことと違ったからですね。
ここがまさに、みんなのフラストレーションのはけ口に繋がっている結果で
被害者である優奈に『なんで?』って言っているんですね~~(言わせているんですが(笑))

でも優奈は、それは私の望みではないと言っているんです。
優奈の本当の葛藤は、佐伯先生とキャシーしか知りません^^(懺悔(8)参照)
でも彼らには「守秘義務」があるので語りません(笑)
そのおかげで自分の意見を考え、その場での断罪だけでなく、その先を考えてたりします^^

鍵コメさんはダメじゃないですよ^^
私も実際にこうだったら優奈のようにはなれません。確信があります!(笑)
自分がもう2度とかかわらないようにするのが一番です。
この島で無く、通常の世界なら優奈も杏子に従っていたと思います。

閉鎖的な島。本当に難しい。
想像でしかないですが、必ずそこには軋轢と葛藤もあるはずだと思いながら書いています。
そして彼女の決断は、その後に繋がっていきます^^
そして、ちょっと反則な書き方なのですが
もう少しそれぞれの想いとか葛藤も書いてみたいなと。
そのことで、それぞれのキャラや立ち位置も出たらいいなと^^

その軌跡、奇跡に向かって物語を紡いでいきたいと思っております~♪
まだまだ続きますので(笑)また遊びに来てくださると嬉しいです♪(* ̄▽ ̄*)ノ"


  • 2013/01/07 23:50
  • YUKA
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鍵コメCさん
鍵コメCさん、こんばんは^^
コメントありがとうございます♪

いつもお気遣いありがとうございます^^
お言葉通り、ここでは『ありがとうございます^^』に留めて、何かありましたら裏で(笑)
その際は、よろしくお願いします(笑)


鍵コメさんもそう感じましたか^^私もです。
優奈の超然とした態度は、怖さに繋がります。
それはまさに『畏怖』に通じるのだと思っています。
そうです!
こういう場合は、やはり感情的に責められる方が楽かもしれませんね。
それはたぶん、理解出来るからだと思うのです。
理解出来ることに人は安心し共感するのだと。
『当然そうだよね。そう言われると思ったよ』というような。
それは感情的な女性――というものになれている、
女性はそういうものだと理解している男性は、特に感じるかもしれません^^

でもここまで貫かれると、やっぱり強さを感じるのだと思います。
そしてそこに硬さを感じるのだと思うのです。
鍵コメさんのおっしゃる通り^^優奈はコウジと同じ立ち位置にいませんね^^
感情をあらわにして相手に詰め寄るのは、
相手と同じ位置に立つ、相手の位置まで降りるということな気がします。
杏子姐さんは上からに見えますが(笑)
やっぱり修平が言うように、普通なんです^^
彼女にはこの島の「女神」に相応しい立ち位置に・・・・・という、裏話もあったり(笑)


愛と同じくらい、優しさというものも定義や表現が難しいものですが
私が優奈に出そうとしているものの1つに、優しさがあるんです。

私が考える優奈の優しさの一つは『共感力』
優奈を描く上で今まで前面に出しているのは、この『共感力』なんですね。
「こうしたら喜ぶかな?」とか「これは嫌だろうな」と相手が思うこと
その気持ちを考えて行動できる、声をかけられる。
相手の言葉だけでなく、その表情やしぐさから読みとっていくことのできる。
相手のことを想いやれる、そんな感情というか感覚というか。
これはとてもわかりやすい、そして受け入れられやすい優しさの表現の仕方だと思っています。

でもこれは、自分が幸せで楽しい時にはできると思うのです。
見返りを求めた時点で、それは偽善に成り下がってしまいますし
「貧すれば鈍する」ではないですが、苦しい時、哀しんでいる時にも出来るかどうか。

「優奈は誰にでも平等で優しい」

一時期それでヒョヌが悩むほど(笑)最初のころに優奈を形容していた言葉ですが
ヒョヌがいて杏子がいて、みんなから信頼も受けて、今まで優奈は幸せでした。
優奈はみんなが好きなんです。だから出来ていた。
でも自分が苦しんでいる時に、苦しめた相手にはどうするだろうか?という想いもあって。

この事件があって、優奈はやはりみんなの気持ちに寄り添おうとしてました。
いつものように、ですね。
みんなの望む答えを出そうとして、みんなの想いを鎮めたくて。
でも自分の気持ちとみんなの想いとに少しずれがあって。
どんどんエスカレートする感情と、このことでみんなが感じてる負担もわかってしまって。

<自分が元気になれば。早く元に戻さなければ。>

そう考えていて、その歪さを佐伯先生にやんわり指摘されました^^
<懺悔(8)>の後を描いてませんが、優奈の本音を知っているのは
あの場にいた佐伯先生とキャシーだけです^^
そしてもう一度自分はどうしたいのか、どう思っているのかを考えました。

そして!そうなんです!見当違いではありません!
全く読まれてますね~~~と、嬉しくて笑ってしまいました^^
実はプロット読んでますか?と思ったほどです(笑)

優奈はある思いを胸に「覚悟」をして決断しています。それは彼女がずっと抱いてきた想い。
そのことは、一番信頼し頼っている杏子にさえも「譲れない」んです。
今断罪によって楽になることではなく、その先があると思っています。

身体が少しづつ回復し、心を少し取り戻して、原点に帰ったという感じでしょうか^^
優奈が頑なに「譲れない」という決意の先は、そこにあります。

優奈の決断には「厳しさ」があります。甘くもなんともないんです。
赦しても赦さなくてもいい――
それは突き放しているのではなく、それぞれが考え、自分の想う通りでいいということでもあります。
誰に言われるのでもなく、自分自身で決める。
決断というのは、なかなか難しいものです。
だからこそみんなも戸惑い、違和感を感じ、困惑しています。

この辺はすこしおかしな展開なんです。
みんなが優奈のために力になりたいと思いながら、優奈の想いに共感できない。
だから優奈に「なぜ?どうして?」と聞くんです。
それは自分の想うことと違ったからなんです。
優奈が被害者であるのに、優奈がまるで責められているように。
そこにはやはり、鬱積していたみんなのフラストレーションが係わっています。

コウジを排除することで解決しない。
優奈は何度も言っていますが、それは仲間だったからなんです。

見ず知らずの人の犯行ではなく、共に暮らして協力してきた仲間を追い詰め
孤独にしてしまったのではないかと思っています。
だから一方だけが完全に悪で、一方だけが完全に善ではないのではないか?
コウジを追いこんだのは、自分にも非があったのではないか?
それでも自分がされたことに、怒りも哀しみも感じてます。
だからこそ、悩んで苦しんできたんですね。

その想いを受けて、それぞれが少し考え始めました。
これから先は少し反則技で、というか、小説書きセオリーには全く反する書き方で^^;;
それぞれの想いが、少しづつ語られたりします。
そのことで、みんなの想いや立ち位置、キャラを少し出せると良いかなと。
まともに書かれている方には、怒られそうですが^^;;

決して赦してしまうのではなく、かといって断罪して終わりではない。
この章の長さは、私の紆余曲折でもあります(笑)
なかなか答えが見えなくて、行ったり来たりしてました^^;

この章で優奈の出している優しさは、女性らしくないですね^^
ある意味、杏子の断罪よりももっと固くて厳しいものです。
そしてそれを、みんなにも向けているんです。それこそ、平等に。

力を貸してほしい――
この想いは、それが一人ではできないと知っているからです。
優奈が頑張っても、それではまたコウジを追い詰めてしまうかもしれない。
それでは意味が無いんですね。

実は今、色々書いたのですが~~~~
まだUPして無いことにも言及していて(自分で)かなり消しました(笑)
ネタばれしすぎなので自粛しますが、キーワードは「北風と太陽」です(笑)

少しづつ、流れが変わっているように見えるでしょうか?
それは嬉しい^^
その風がゆっくり、頑ななコウジも動かしてくれるといいのですが^^
あやつ、この期に及んでまだ謝ってもいませんからね(笑)

優奈が決して甘く優しいだけではない、厳しい断罪だけではない。
そんな姿も出せたらいいなと思います^^

まだまだ続くのですよ~~~長文の<懺悔>が(笑)
体調も万全でないのに、本当にありがとうございます!!
もう少しの間、お付合いくださると嬉しいです^^

  • 2013/01/08 01:20
  • YUKA
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お久し振りです!
すっかりご無沙汰してしまいごめんなさい。
YUKAさん、体調は崩されてませんか?
私は……風邪気味です(笑)

ようやくここまで読み進められました。
「罪を赦す」ことの難しさ、
「更生する」ことの大変さ。
皆それぞれが理解しているからこそ、
優奈ちゃんと杏子ちゃんの対立は仕方のないことなんですよね。
優奈ちゃんの想いを現実にするにはかなりの怖さを伴うかと……。
すごく考えさせられます。

では、またお邪魔します(^^)

滝元 真那 さん
滝元 真那 さん、こんばんは^^
コメントありがとうございます♪
お返事が遅れまして、申し訳ありません^^;;

お風邪ですか><。流行ってますよね^^;;
私は昨年末に思いっきり引いて治ったので、大丈夫です^^
調子が悪いのに遊びに来てくださってありがとうございます♪

そうなんですよね。
優奈の想いがコウジ自身に届かなければ、物凄く危ないんです。
危険と隣り合わせというか。。。
杏子の言うことの方が実際は現実的で、理解ができる話です。

ただここは無人島。
通常の生活とは少し違います。
色々な物も人も設備も無い。
そういう状況では、暴走する感情が絶対あると思っています。
普段は無くても、非常時に出るというか。
例えば遭難先で生き死ににかかわるようなこと。
自分の生命の危機を感じた時の、本能のようなものです。
動物が持っている本能――生存のために、共食いする生物もいますよね。
それが厳しい自然の世界だと思いますが、人はそこに感情が出る。
感情があるから無益な罪も犯すし、その罪を回避することもできる。
そう思うんです。

今彼らは、初めて対面したこの島の厳しさ――遭難しているという状況の怖さを感じています。
彼らはいつも通り過ごしていただけなのですけどね。
いつものように過ごしているだけでは、いつものようには過ごせないんです。
いつものように過ごすためには、いつもとは違う考えや抑制や努力がいる。
そんな矛盾した状況に、初めて目を向けています。

いつもと違う環境や状況では、いつもの常識や範疇では無理も出る。
でも普通の、人としての常識は忘れてはいけない。
なんだかとっても難しいのですが(笑)

正解はなかなか難しいですね^^
だからこの先、彼らは正解を導くのではなく、選択をしていきます。
どうしたいのか、どうするのか。
そしてその選択には、責任が伴います。
「誰かが言ったから」「ことなかれ主義」ではすまされない、選択です。

良くも悪くも、自分の想いと発言に責任を持たなければいけなくなります。
そこがまた、難しいのですが^^;
優奈が選んだ「選択」は正しいのか間違っているのか
優奈の想いを受けて、みんなは何を「選択」するのか。

そんなことを考えつつ、頑張ります^^


今日は関東も大雪ですね~~~
寒さも厳しいので、温かくしてゆっくり休んでくださいね^^

  • 2013/01/14 21:27
  • YUKA
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